ピル処方
月経にまつわるトラブル
(生理痛・生理不順・月経前症状)
根本的な改善を目指して
生理に関するトラブルは、日常生活においてとても辛いものです。下記のような症状がある方は、一時的な対処ではなく根本的に改善をしましょう。
■生理周期がバラバラ。
■生理前にイライラしたり、落ち込んだり、体調が悪くなる。
■生理の量が多い、生理痛が強い。
■生理でもないのに出血する。
生理痛
生理(月経)のときには、腹痛や腰痛など色々な体調の変化をきたします。なかでも、症状がひどくて生活に支障をきたすものを月経困難症といいます。原因として、子宮内膜症や子宮筋腫がありますが、明らかな原因が見つからないことも少なくありません。月経痛が強い女性は、将来、内膜症を発症する率が高いとの研究報告もありますので、早期からの治療がすすめられています。ピルなどのホルモン治療が極めて有効なので、それぞれの症状にあった治療を選択しましょう。生理痛の治療として、ピル・ホルモン剤・ミレーナを取り扱っております。詳しくは医師にご相談ください。
生理不順
生理にまつわるトラブルは、当院を受診される女性に最も多く見受けられる症状のひとつです。出血量の異常、周期が不規則、出血がだらだら続くなどその種類はいくつかに分かれます。
- 生理の量が多い場合には、子宮筋腫や内膜ポリープが最も頻度の高い原因疾患です。
- 一方、出血量が少ない場合には、腫瘍などの疾患が原因であることは極めてまれで、多くは機能的異常、すなわち一時的にバランスが崩れたために起こってしまうものです。重大な疾患を見逃さないことは言うまでもなく重要ですが、ほとんどの場合が大事に至らず、一時的な投薬で改善します。
- 周期が不規則な場合には、排卵をしているかどうかの確認が重要です。生理周期の調節や機能性不正出血の止血はホルモン剤で容易に行うことが出来ます。また、生理不順には漢方薬が有効な場合も少なくありません。心配しないで、一度ご相談下さい。安心してよいものかどうかは、すぐに診断することが出来ます。
子宮内膜症・子宮筋腫
適切な診断と治療を
子宮内膜症は、本来あるべき場所以外に存在する状態を、子宮内膜症と呼び、低用量ピルなどのホルモン剤を適切に使用することで、内膜症の発症や進行を抑制することが可能です。
子宮筋腫は、子宮にできる筋肉のこぶです。部位や大きさで治療方法が決まり、ひとり一人に適した方法を提示して選択します。
子宮内膜症
子宮の内腔(妊娠中胎児が入る空間)は、子宮内膜という組織で覆われています。その子宮内膜が、本来あるべき場所以外に存在する状態を、子宮内膜症と呼びます。
子宮内膜症は、身体のさまざまな部分にできる可能性があります。もっとも多いのは卵巣で、卵巣チョコレート嚢腫の原因となります。また、この嚢腫は悪性化することがあるため、とくに慎重に経過観察します。 低用量ピルなどのホルモン剤を適切に使用することで、内膜症の発症や進行を抑制することが可能です。
子宮筋腫
子宮にできる筋肉のこぶです。部位によって、漿(しょう)膜下筋腫、筋層内筋腫、粘膜下筋腫に分類されます。部位や大きさで治療方法が決まります。内診、エコー、必要に応じてMRIを行うことで正確な診断を行います。治療方法は手術のみではなく、ひとり一人に適した方法を提示して選択します。
更年期障害
快適な更年期を過ごすために
卵巣機能の低下に伴った、卵巣ホルモンの減少が原因で起こる自律神経失調状態を更年期障害(更年期症候群)といいます。
症状はきわめて多岐にわたり、ホットフラッシュ、冷えのぼせ、イライラ、めまい、疲れやすさ、手のこわばり、外陰腟の症状など様々で、原因をひとつに突き止めることが難しいこともあります。女性ホルモン補充療法、プラセンタ注射、漢方薬などによって治療を行います。
レディースドック・がん検診・ブライダルチェック
自覚症状が無くても、年に一度は婦人科検診を
年齢を重ねると、リスクも増えてしまう女性のカラダ。
子宮がんや乳がんなどの病気は、決して他人ごとではありません。
早期発見のために、定期的な検診をオススメします
レディースドック
疾患の初期には、症状が現れないことが少なくありません。早期発見・早期治療、また、将来の発症予防にも検診は重要です。子宮がん検診、乳がん検診、性感染症検査、一般血液検査を組み合わせて、一人ひとりの女性に適したオーダーメイドの健康診断を行っています。 ブライダルチェックとしては、風疹検査等の感染症を含めた全身検査をお勧めします。 検査内容、検査の組み合わせ、料金などに関しましては、遠慮なくご相談ください。
がん検診
- ■子宮頸がん検診
一般に、婦人科領域でがん検診といえば、子宮頸がん検診を意味します。これは、専用のブラシや綿棒などで子宮の入口部分をこすることで細胞を採取し、顕微鏡検査により判定します。NILM、ASC-US、LSIL、ASC-H、HSIL、SCC、ACG、腺がん。それぞれの段階で治療方法が異なります。がんであっても、必ずしも子宮を摘出する必要があるとは限りません。年1回の検診を受けていれば、突然の進行がんで発見されることはまずありませんので、ぜひ定期的な検診をお勧めします。 - ■子宮体がん
子宮体がんは、生理以外に不正出血がある女性に対して、必要と思われる場合に行います。内診と超音波検査により子宮の状態を詳しく観察し、がんの可能性が考えられるときに内膜細胞や組織を採取して検査します。直径2mm程度の細いストローのような内膜採取用器具を、子宮内腔に挿入して細胞や組織を採取します。子宮頚がん検診は、ほとんど痛みを伴わないのに対して、体がん検診には多少痛みを伴います。 - ■卵巣検診
卵巣検診は、内診と超音波検査により行います。腟内から観察する経腟超音波検査法により、ほとんどの卵巣腫瘍は比較的早期に発見が可能となりました。悪性が疑われる場合には、血液検査で腫瘍マーカーの測定を行い、良性か悪性かの鑑別の一助とします。特に、以前に、子宮内膜症や卵巣腫瘍を指摘されている女性は、大きさや性状の変化を診るために、年2 -3回の定期検診を受けることをお勧めします。 - ■乳がん検診
乳がん検診は、触診と超音波断層検査により、乳房の検査を行います。この方法により多くの場合、病変の検出は可能です。超音波検査は、痛みを伴うことはなく、短時間 (5-10分)で終了する簡便で苦痛の少ない検査方法です。また、連携している乳腺外科クリニックでマンモグラフィー検査も受けていただくことが出来ます。
性感染症
症状がないことも多く、注意が必要
性交渉により感染する疾患を性感染症(一般に、性病)といいます。エイズ、梅毒、淋病、ヘルペス、トリコモナス、クラミジアがその代表です。増加傾向にあるものも多く、また症状がないことも多いので注意が必要です。ほとんど全てに対して、それぞれの治療が有効です。早期の治療がより有効なのはいうまでもありません。がん検診同様定期的な検査としてお考え下さい。
乳がん検診
早期発見・早期治療のために
日本の乳がん罹患数は年々増加し、今や9人に1人が乳がんになると言われています。乳がんは早期発見でほとんどが治療可能です。当院では、超音波断層(エコー)検査による乳がん検診を行っています。完全予約制ですのでネットまたは電話でご予約ください。
美容注射・リラクゼーション
内面・外面から、女性の美をサポートします
多種類の美容健康注射・点滴に加え、日頃の疲れを癒していただくためにリラクゼーションルーム(完全個室)での専門スタッフによるボディケアを行なっています。